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コラム 牧師の書斎から

2017年10月15日 澤村信蔵

衆議院選挙が公示されました。解散から今に至るまで、いろんな流れがありました。実際にどうなるのか、開票結果を見てみないと本当に分からない状況です。選挙の時いつも思うことは、候補者は自分が選ばれることだけを考えて、必死にお願いをします。その主張を信じ、また、伺い聞く候補者の人となりから選択をします。でも選挙が終われば、あの時言っていたことは何だったのと思うほどの裏切りに会う事も珍しくありません。特に今回は選択肢が増えたので、誰を選ぶか慎重に決めなければならないと思います。選挙は、自分が誰に行政を委ねるかを選ぶのですが、もっと大切なことは、自分が誰を主とし、誰を神とするのかということです。誰に従っていくのかと言ってもいいかもしれません。日本では、八百万の神とも言われますが、誰を神とするのか、いろんな選択肢があります。実際、誕生や成人などの人生の記念行事はお宮さんで、結婚はキリスト教式で、最後の死、葬儀は仏式でという人も多くいます。人生のそれぞれの場面で最適だと思う神を選ぶのです。自分が従いたいように、従い時に従うのです。でも、聖書は語ります。「神は唯一です。また神と人との仲介者も唯一であって、それは人としてのキリスト・イエスです」(Ⅰテモテ2:5)神様は、唯一だと。日本人にはあまり好まれないですね。「考え方が狭い。もっと多様性が必要だ」と。でも、私たちを創り、私たちを導いてくださる神は唯一なのです。同時に神は言われます。「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます。」(2:4)日本人であろうとも、何人であろうとも、また何を信仰しているものであったとしても、唯一の神は、すべての人が救われることを願っておられるのです。それを排除したり、グループを作ったりしているのは、人間の側なのです。唯一の神がすべての人を救いたいと願っておられるのです。