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コラム 牧師の書斎から

2019年6月23日 澤村信蔵

「いつでも祈るべきであり、失望してはならないことを教えるために、イエスは彼らにたとえを話された」(ルカ18章1節)
 毎月第4土曜日に「聖書を学ぶ会」を行っています。4月から、新約聖書を1書ずつ取り上げています。昨日は、ルカの福音書でしたが、同じ福音書でも、何を強調しているのかは違います。ルカの福音書は、パウロの協力者であった医者ルカが、テオピロという上流階級の人に向けて書きました。特に、イエス様が、どのようにして人の中で生き、人をどのように見て、また、彼らのために何をしたのか、イエス様の人としての姿に焦点を当てて描かれています。特に、貧しい人や取税人、サマリヤ人など、弱い者、小さい者、嫌われていた者、すべての人が救いの対象であることが強調されています。それとともに、神の子として私たちには全く届かない姿、ではなく、人の子として私たちの手本となる姿です。特にルカが示したのは、イエス様の祈りの姿です。荒野や山に行って祈り、大ぜいの中にあっても一人で祈り、時には、夜通し祈るそんな姿が描かれています。まるでイエス様の働きは、祈りが無ければ何もできないかのように思わせるものです。そして、もう一つ強調されているのは、聖霊の働きです。公生涯の始まりも、聖霊の満たしからですし、聖霊の力を帯びて宣教を開始されます。イエス様でさえも、祈りと、聖霊の満たしが必要だったのです。まさに、上記のみ言葉は、イエス様自身が行われていたなのです。イエス様はいつも祈って聖霊の助けを求めておられました。とすれば、私たちは、なおのこと、いつでも祈り、神に頼るものとさせていただきましょう。