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コラム 牧師の書斎から

2020年3月15日 澤村信蔵

3.11あの日から9年目を迎えました。今年は、新型コロナ・ウィルス感染症の影響で、各地でもたれていた記念集会なども縮小されたり、中止になったりしてしまいました。集まることも大切ですが、あの日の出来事を覚え、学ぶことはもっと大切だと思います。昨日やっと常磐線が全線開通しました。ゆっくりですが、インフラ等は整えられています。でも、いまだに自分の住んでいた場所に戻ることが出来ない方々もおられます。様々な理由があるでしょうが、多くの町々で人口減少が止まりません。いくらお金をつぎ込んで造成したりしても、人は戻ってきていないようです。また、反省し、次回に活かすことがなされているかも不明です。不安が完全に解消されたわけではないのに、原発が今も稼働しています。あの時「想定外」という言葉を聞きましたが、今も想定の中ですべてのことを行おうとしています。事情は異なりますが、新型コロナ・ウィルス感染症で想定外の出来事が起きています。中国の一地方で起きた感染症の一つと思っていたことが、全世界に広がり、多くの先進諸国でも対応が難しい状況においやられています。私たちの「想定」を超えた出来事はいつどういう形で起こるかわかりません。でも、私たちは、右往左往する必要はないのです。私たちには「想定外」であっても、神にはいつも「想定内」なのです。私たちはそのことを知るべきです。「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」(Ⅰペテロ5:7)私たちを心配してくださる全能であり全知である主に委ね、今日も礼拝をささげていきましょう。