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コラム 牧師の書斎から

2020年9月20日 澤村信蔵

「私たちは、そこで、私は何よりもまず勧めます。すべての人のために、王たちと高い地位にあるすべての人のために願い、祈り、とりなし、感謝をささげなさい。それは、私たちがいつも敬虔で品位を保ち、平安で落ち着いた生活を送るためです。」(Ⅰテモテ2章1~2節)
 先日、新しい総理大臣が選出されました。私たちは、上に立つ者にどうあるべきなのでしょうか。ローマ書13章1~2節を見ると、みことばは、権威に逆らうということは、神に逆らうことだと書かれています。実際、民数記16章には、モーセに逆らったコラとその仲間たちが生きたまま地の底に飲み込まれたり(32節)や、指導者250人が主の火によって焼きつくされたり(35節)最後には、民の内に神罰が下される(47節)ことが記されています。神様が立てて権威に逆らうことがいかに恐ろしいかと思います。でも、同時に思うのです。神の器であるモーセに従うことと、神の器とは思えない日本の総理大臣やこの世の指導者に従うことは、全く意味が違うのではないかと。でも、パウロが書いた言葉は、ローマの支配下にあり、さらに言うと、ローマの迫害下にある状況の中で書かれた神のことばです。そう考えると、私たちは、神に従うがために、上に立てられた権威に従うことがいつも求められるのです。でも、それ以上に大切なことは、私たちは、彼らのためにとりなし祈ることです。権威が神から与えられたと信じるからこそ、その権威を与えてくださった神様に祈るのです。ぜひ、これから始まる菅政権が、神様が願われる政治を行っていくことが出来るように祈っていきましょう。