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コラム 牧師の書斎から

2020年10月4日 澤村信蔵

「目が手に向かって『あなたはいらない』と言うことはできないし、頭が足に向かって『あなたがたはいらない』と言うこともできません。それどころか、からだの中でほかより弱く見える部分が、かえってなくてはならないのです。」(1コリント12:20~22) 私たち人間は、神様によって、土地のちりを集めて形造られました。最後に、神のいのちの息が吹き込まれました。人は神のいのちの尊厳を与えられたものとして造られました。だから、聖書はどのような種類のいのちであっても、それが人間のいのちであるなら、どのいのちも絶対的な尊厳があることを示しています。つまり、人種の違い、国籍や民族の違い、宗教の違い、境遇の違いはなく、どのいのちも同じように尊い価値であるのです。さらに、冒頭のみ言葉では、弱く劣ったいのちの尊厳を強調しています。弱いと思われるいのち、劣ったと思われるいのちこそ欠かすことは出来ないのです。この世界には、均一で同じ人がいるわけではありません。神は、一人一人をかけがえのない存在として造られました。そして、その違いをも超えて互いに愛し合い、補い合い、助け合い、協力し合ってともに生きるように造られたのです。このことを実際に体験していくのが、神のからだである教会の働きです。成増教会にとって皆さん一人一人は、欠けることの出来ない大切なからだの一部なのです。ともに神のからだを建て上げていきましょう。