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コラム 牧師の書斎から

2020年12月13日 澤村信蔵

「神にとって不可能なことは何もありません。」(ルカ 1:37)
 マリアは、御使いガブリエルの受胎告知のことばを聞いた時、戸惑い、否定しました。当然ですね。自分自身が一番よく知っているわけですから。しかし、親類のエリサベツが高齢にも関わらず御使いのお告げどおりに妊娠し6ヶ月になっていることは聞いていました。そして、何より、神が語られた言葉であったので、告げられた事実を受け入れることができました。「主によって語られたことは必ず実現すると信じた人は、幸いです。」(ルカ1:45)
 マリアが神様からの受胎告知のことばを最後まで受け入れなかったとしたらどうなっていたでしょう。イエス様の誕生はなかったと思います。まずマリアが受け入れることから、始まるのです。イエス様の誕生がなかったら神の救いはなかったのです。しかし、マリアは「私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」(ルカ1:38)と受け入れたため、幸いな者となりました。そして、主イエス様の救いが完成し、すべての人に提供されたのです。
 私たちも同じです。神が語っておられることは、マリアに起きたように、このイエス様が私たちのうちにも入ってくださるということです。心の戸を開いて受け入れるなら、あなたの人生にもこの神の幸いが起こるのです。そして、マリアを通して、イエス様が誕生し、救われた人が起こされたように、あなたの内におられるお方を通して、神の栄光が現わされ、救われる人が起こされるのです。