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コラム 牧師の書斎から

2021年1月31日 澤村信蔵

「私たちがキリストから聞き、あなたがたに伝える使信は、神は光であり、神には闇が全くないということです。」(Ⅰヨハネ1章5節)

 光の性質は常に明るいことです。まさに、闇が全くないのです。つまり嘘偽りという影の部分が全然なく、相手によっては隠すのではなく、誰に対しても真実を言ってはばかることなく公明正大です。神には一点の曇りもなく汚れなくきよくてまばゆい方です。まさに、神は間違いなく光そのものです。
 その神は「光あれ」と、それまで混沌とした世界に光を造られました。私たちが光の中で生きることができるのは、神は光を支配され輝き続けることができるように、その明るさを保たれているからです。「光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。」(ヨハネ1:5)。わずかでも光が差し込むとき闇は消え去ります。光は必ず闇に勝つのです。
 光は、神が造られた世界を照らすだけではなく、私たち人の心のやみにも届きます。弟子のヨハネは「すべての人を照らすそのまことの光が、世に来ようとしていた。」(ヨハネ1:9)とイエス様を指し示しました。そして、このお方を信じた私たちも世の光とされたのです。
 この世は様々な暗い闇におおわれています。今は、コロナという病気だけでなく、不安や恐れという闇も私たちを覆っています。しかし、神の光を信じるなら、闇がどんなに深くても恐れる必要はありません。なぜなら、神には、闇はないし、闇は光に打ち勝つことが出来ないからです。私たちはこの光なる神から力を頂いて、闇に打ち勝っていきましょう。