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コラム 牧師の書斎から

2021年2月28日 澤村信蔵

「主よ あなたは私を探り知っておられます。あなたは私の座るのも立つのも知っておられ 遠くから私の思いを読み取られます。」(詩篇139:1~2)

 自分のことを一番知っているのは誰でしょうか。自分のことは自分が一番知っていると思います。でも、もしかしたら一番分かっていないのは自分かもしれませんね。というか、自分が分からなくなる瞬間があるのです。特に、思いもかけない出来事に遭遇するとき、自分でも自分の気持ちが分からない。悲しいはずだけど悲しみが湧いてこない。つらいけど、つらいという叫びさえ上げられな。そんな時もあります。でも、神様は言われるのです。わたしはあなたのことを知っていると。あなたの全てを知っていると。あなたの必要を知っていると。
 私たちは、自分が思いもかけない出来事に遭遇するとき、神様どうしてこんなことを許すんだろうかと思ってしまいます。特に、子どももまだ小さいのに若くて召されたなんて聞くと、「なぜ」が消えないのです。子どもたちは、どんな思いなんだろうと考えてしまいます。ご家族の気持ちを考えると本当にやるせない思いに駆られますが、それ以上に神様は、「わたしはその子を知っている、愛している。私がその子を造ったのだから。」と言ってくださっているこのみ言葉に目を向けさせられました。そして、何より、その悲しみを、痛みを知っていてくださる方がいることに気づかされました。そうです。神様は、誰にも分かってもらえないあなたの気持ちも、思いも、全部知っていてくださるのです。そして、その時、その時に必要な助けを与えてくださるのです。今日もすべてを知っていて主に委ねて、歩んでいきましょう。