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コラム 牧師の書斎から

2021年11月28日 澤村信蔵

 「愛する者たち。これらのことを待ち望んでいるのなら、しみも傷もない者として平安のうちに神に見出していただけるように努力しなさい。(Ⅱペテロ3章14節)

今日からアドベントを迎えます。アドベントとは、日本語では待降節といって、主の御降誕を心から待ち望む季節です。イエス・キリストが人となってこられるクリスマス降誕日、そしてそれを待ち望むおよそ4週間の期間のことです。アドベントは、クリスマスまであと何日とかと指折り数え楽しみに待ち望みます。同時にアドベントは、主が再び世に来られる再臨を心から待ち望む季節でもあります。早くクリスマスが来てほしいなと指折り数えて待ち望むのと同じ心をもって主に早くお会いしたいと再臨を待ち望むのです。「悪魔の格言」という本があるのですが、悪魔からの言葉をユーモアたっぷりに書きながら、神とともに生きる教訓を逆説に教えてくれる本です。そこに「いつまでもあると思えよ。この世と命」という言葉が書いてありました。今の世が永遠に続き、自分の命もずっとあると思っているとしたらそれは悪魔にとっては好都合なことです。ずっと眠っているような状態ですからね。でも、騙されてはいけません。この世は終わるのです。聖書ははじめがあると語るともに、終わりがあると語るのです。そして、私たちのいのちもいつか必ず終わるのです。だからこそ今日をどう過ごすのかが問われるのです。このアドベントの時、キリストの再臨を心から待ち望んでいきましょう。そして、主の前に立つにふさわしいものとさせていただきましょう。