コラム 牧師の書斎から
2022年6月5日 澤村信蔵
しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。（使徒1章8節）
今日は、ペンテコステ（ギリシャ語で50日の意味）です。過ぎ越しの祭りの後の安息日の次の日から数えて50日です。7週の祭りとも言われます。ちょうどその日聖霊が注がれたのです。イエス様が生きておられた頃の弟子たちは、お世辞にも素晴らしいと言える人たちではありませんでした。リーダーのペテロを始め、皆何度も失敗を繰り返していますし、イエス様のことを裏切りました。しかし、このペンテコステの日をきっかけに弟子たちは大きな変貌を遂げます。聖霊の力を受けた影響で、弟子たちは素晴らしい宣教者へと変えられたのです。実際、聖霊が降った直後、ペテロの力強い説教によって、3000人もの人が救われたのです。「このイエスを、神はよみがえらせました。私たちはみな、そのことの証人です。ですから、神の右に上げられたイエスが、約束された聖霊を御父から受けて、今あなたがたが目にし、耳にしている聖霊を注いでくださったのです。」(使徒2章32～33節) これまでのペテロの姿を知っている人たちからすれば驚きの変化です。もちろん、ペテロだけでなく、他の弟子たちも生まれ変わって世界中にキリストのことを伝えていきました。これこそ聖霊の力です。そして、それ以降、今も信じるすべての人に聖霊が注がれている時代に入ったのです。私たちにもこのイエスの証人となる力が聖霊によって与えられています。私たちも主の証人としてこの世に出て行きましょう。