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コラム 牧師の書斎から

2023年5月21日 澤村信蔵

「まことに、あなたがたに言います。向きを変えて子供たちのようにならなければ、決して天の御国に入れません。」(マタイ18章3節)

天の御国に入るには、子供たちのようになることが求められています。子どもは、当時単に可愛い存在というだけでなく、少し下に見られている存在でした。5千人の給食でも、数えられたのは男性だけで、子供たちは数に入って入っていなかったのです。だから、この時も、弟子たちはイエス様の邪魔をさせないようにしたでしょう。確かに、子どもは小さく弱い存在、時には、数にも入れられない存在です。でも、神の子どもとなると大きく異なります。神の子どもには、父なる神がついているからです。イエス様は、神の子どもとして、どんな祈りも願いも聞き届けられることを知っていました。「父よ。わたしの願いを聞いてくださったことを感謝します。あなたはいつでもわたしの願いを聞いてくださると、わたしは知っておりましたが、周りにいる人たちのために、こう申し上げました。」(ヨハネ11:41~42)そうなんです。父なる神はいつでもどんな願いをも聞いてくださる。だから、イエス様は父なる神に全幅の信頼を寄せていたのです。私たちも、このイエス様がなされたように、父なる神様にただ信頼する幼子のようになりたいですね。でも、案外私たちは自分のことは自分で出来るとなんとか頑張ろうとしてしまっていませんか?そうではなくて、神様に向きを変えましょう。神様にいつも向いて、私の父は、いつでもどんな時でも私の願いを聞いてくださり、私を守ってくださることを覚えましょう。