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コラム 牧師の書斎から

2023年6月18日 澤村信蔵

愛する者たち。私たちは互いに愛し合いましょう。愛は神から出ているのです。愛がある者はみな神から生まれ、神を知っています。愛のない者は神を知りません。神は愛だからです。神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちにいのちを得させてくださいました。それによって神の愛が私たちに示されたのです。(Ⅰヨハネ4章7~9節)

先日、一生懸命奉仕させられて、礼拝に行かされて辛かったというような方の話を聞きました。かつての教会でそうやって苦しんでたのです。一生懸命やることにつかれた。いろいろ問題もあるのでしょうが、その人は神の愛が分からなかったのです。自分の何かによって愛を体験しようとしたのです。でも、それではうまくいかなかったのです。皆さんどうしたら、自分がもっと誰かを愛せるのでしょうか?また、誰かから愛されていると実感できるのでしょうか?ここには、愛は、「私」ではなくて、「神」から出ていると明確に書かれています。ということは、私が愛する力をどうやって獲得していくかということ以上に、神様の愛を知ることの方がもっと大切なのです。自分が頑張って愛する者になっていくのではなく、神様が私を愛しておられることをただ謙虚に、そして素直に受け取っていくのです。愛は自分のうちにはないことを謙虚に受け止めて、ただ愛の源であるイエス様の前に跪くたら、神の愛を知ることが出来るのです。そして、この神の愛を知っていくなら、他の人からの愛をどれだけ受けているかということも、そんなに気にならなくなるのです。神の愛の大きさを知るからです。神様はひとり子のいのちを与えるほどに、私たちを愛してくださっているのです。今日もこの神の愛の中にあることをそのまま謙虚に受け止めていきましょう。