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コラム 牧師の書斎から

2023年7月9日 澤村信蔵

「神よ 私を救い出してください。主よ 急いで私を助けに来てください。」(詩篇70篇1節)

 神様に助けを求める祈りは詩篇の中にも沢山出ています。特に、この詩篇は、「急いで」という言葉が付け加えられています。短いので70篇全部読んできてください。緊迫した状況で、110番の電話をかけて緊急の助けを求めるように、神様の緊急の救いを求めているのです。私たちも時として緊急を要する祈りをささげることがあります。病気やケガなどいのちに関わる事、生活における経済的な必要、理由はいろいろありますが、期限が迫った中での祈りは本当にハラハラさせられます。そして、焦りを感じ、神様をせっつきたくなるのです。早く。急いで。と祈っているうちに、神様何してるんですか?ちゃんと今の状況を見ていますか?と神様を責める気持ちも出てきたりします。でも、ダビデのこの祈りには、そんな責める姿は一切見えません。自分のいのちを求める者たちが恥を身、立ち去るようにと祈りつつ、同時に、神様を慕い求める者が神にあって楽しみ、喜ぶように、そして「神は大いなる方」といつもいうことが出来るようにと言うのです。

そして必ず神様は救い出してくださると信じて祈っています。「あなたは私の助け 私を救い出す方 主よ 遅れないでください。」(5)神様は遅れることなく救ってくださいます。なぜなら、このお方は、私たちを愛しています。救いの根拠はすべて神にあります。神様の愛と憐れみがそのすべての根拠です。だから、今日も大胆に私たちも祈りましょう。「主よ 急いで私を助け出してください」と。