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コラム 牧師の書斎から

2023年7月15日 澤村信蔵

しかし主は、「わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである」と言われたのです。ですから、私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう。ですから私は、キリストのために、弱さ、侮辱、苦痛、迫害、困難に甘んじています。なぜなら、私が弱いときにこそ、私は強いからです。(コリント人への手紙 第二12章10節)

 パウロは第三の天いわば天国を見せていただいた経験がありました。でも、「その啓示のすばらしさのため高慢にならないように、私は肉体に一つのとげを与えられました。それは私が高慢にならないように、私を打つためのサタンの使いです。」(7節)どんなものかは具体的にはわかりませんが肉体の弱さを与えられていました。それはパウロの宣教にとってマイナスになるので、彼は3度おそらくある程度の期間断食して集中して祈ったのです。結果は何も祈りが聞かれなかったように見えました。その代わりに一つの言葉をもらいました。「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さのうちに完全に現れるからである」と。弱いと感じ求めるからこそ神が働いてくださるのです。神のみわざが働く余地があるのです。弱い自分をも神は用いて、大きな働きを成し遂げておられる。この私の弱さに神の力が輝き出る、それこそが私の誇りではないでしょうか?私が弱い時にこそ、私は強いのです。パウロのように弱いときこそ主にすがり強いものとさせていただきましょう。