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コラム 牧師の書斎から

2023年10月15日 澤村信蔵

 自分のために、地上に宝を蓄えるのはやめなさい。そこでは虫やさびで傷物になり、盗人が壁に穴を開けて盗みます。自分のために、天に宝を蓄えなさい。そこでは虫やさびで傷物になることはなく、盗人が壁に穴を開けて盗むこともありません。あなたの宝のあるところ、そこにあなたの心もあるのです。(マタイ6章19~21節)

 先週、アメリカの億万長者 チャールズ・フランシス・チャック・フィニー氏が死去しました。彼は世界的な免税店運営企業であるDFSの共同創立者でした。そして、生前夫人と老後生活のための200万ドルと、5人の子どもに残した遺産を除いた1兆2千億円以上の寄付を行ったのです。亡くなる数年間は、2部屋の小型マンションを借りて老後を暮していました。贅沢の限りを尽くしましたが、その後、お金を自分のために使うだけでは満足しないことに気づいたのです。そして、リムジンを売り、代わりに地下鉄やタクシーに乗り、飛行機もエコノミークラスにし、彼の手には、15ドル(2200円)程度の安い時計にし、精一杯ささげることにしたのです。「生きている間に寄付をして、人間の生活条件を改善するための有意義な努力に献身すること以外に、個人的に生きがいを感じ、適切に富を使う方法はありません」と語っていました。すごいですね。彼の生涯を見ると、本当のお金の価値が分かります。お金は沢山貯めるのではないのです。沢山、必要な人のために使うのです。ささげるのです。そして、天に宝を積むのです。それこそが最高の道なのです。それこそが最高の喜び生きがいなのです。私たちもお金を沢山稼ぎましょう。そして、主のために、沢山使っていきましょう。