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コラム 牧師の書斎から

2023年12月31日 澤村信蔵

 『いったい、おまえは何に拠り頼んでいるのか。口先だけのことばが、戦略であり戦力だと言うのか。今おまえは、だれに拠り頼んでいるのか。』(イザヤ36章4~5節)

 この一年も皆さんとともに主への礼拝をささげることが出来たことを心から感謝します。皆さんにとっては、どんな一年でしたか?数えてみよ、主の恵み。と、ひとつひとつ主が与えて下さった恵みを数えて、感謝しましょう。それとともに、多くの戦いがあったという方もおられるでしょう。でも、その中にあっても、主がすべての必要を満たし、守り支えてくださいました。 今祈祷会でイザヤ書を読んでいますが、この36章から書かれているのは、ユダが最大のピンチに陥った時です。北イスラエルを滅ぼしたアッシリアが、今度はユダに大軍をもって攻めてきたからです。その時、ヒゼキヤ王は、神様により頼むのではなく、軍事力をもったエジプトや、金や銀の宝物を送ることで、なんとか逃れようとしました。でも、結局それらは役に立たず、アッシリアに町々を滅ぼされ、ついにエルサレムを包囲されました。そして、37章に入り、ヒゼキヤが恥も外聞もなく、荒布をまとい主の宮に入り祈った時、神様がユダを救ってくださったのです。それまでのヒゼキヤは、神様に頼っていると口だけは言っていましたが、実際には、神様に頼ってなかったのです。私たちがどんなにピンチ、絶体絶命になったとしても、主だけに拠り頼むなら、必ず主は私たちを救いだしてくださるのです。主だけに拠り頼んでいきましょう。