ここからコンテンツ

コラム 牧師の書斎から

2024年1月21日 澤村信蔵

するとイエスは言われた。「まず子どもたちを満腹にさせなければなりません。子どもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのは良くないことです。」彼女は答えた。「主よ。食卓の下の小犬でも、子どもたちのパン屑はいただきます。」(マルコ7章27~28節)

 皆さんは、神様の恵みをいっぱいいただいていますか?もしかしたら、中には、もっと神の恵みが欲しいと願っている方がいるかも知れませんね。実際、私たちは試練の中にある時に、まさにそのように思うのです。でも、実はそうではないのです。このシリア・フェニキア生まれの女性の癒しは、私たちにそのことを明らかに教えてくれます。この女性に主が言われたことは、「まず子どもたちを満腹にさせなければなりません。子どもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのは良くないことです。」との非常に厳しい言葉でした。ギリシア人であるあなたには、神の恵み、祝福を受ける資格がないと言われているかのような言葉です。でも、それにもめげず、「主よ。食卓の下の小犬でも、子どもたちのパン屑はいただきます。」とイエス様に迫った時、どうなったのでしょうか?パン屑ほどの恵みであっても、神様の恵みは十分で、その娘は癒されたのです。神の恵みは、当然受けるべきでないギリシア人にも及びますし、パン屑ほどの恵みであっても十分だったのです。それほど神の恵みは広く、また大きいのです。私たちも今日この神の恵みの中にあることを心から感謝しましょう。そして、この素晴らしい神の恵みを伝えていきましょう。