ここからコンテンツ

コラム 牧師の書斎から

2024年2月25日 澤村信蔵

彼がエニシダの木の下で横になって眠っていると、見よ、一人の御使いが彼に触れ、「起きて食べなさい」と言った。彼が見ると、見よ、彼の頭のところに、焼け石で焼いたパン菓子一つと、水の入った壺があった。彼はそれを食べて飲み、再び横になった。主の使いがもう一度戻って来て彼に触れ、「起きて食べなさい。旅の道のりはまだ長いのだから」と言った。(Ⅰ列王記19章5~7節)

昨日は、聖書を学ぶ会をしました。Ⅰ列王記を読みました。Ⅰ列王記の後半は、預言者エリヤの時代です。特に、エリヤの時代と、この後のエリシャの時代は、沢山の奇跡が記されています。でも、聖書の中に奇跡が多くある時代は多くはありません。一つは、モーセの時代、エジプトの10の奇跡など様々な奇跡がありました。もう一つは、イエス様、そして使徒の働きの時代です。迫害が非常に厳しかった時代に、聖霊様が豊かに働いてくださいました。そして、もう一つが、このエリヤ、エリシャの時代です。その偉大な預言者エリヤが、奇跡の後、鬱のような状況に陥るのです。エリヤほどの人でも弱さを覚えるのです。でも、そんな彼を神様は、本当にねんごろに励ましてくださるのです。最初は、わずかなパン菓子と水を与えてくださるのです。疲れた時には、沢山食べれないですね。だから食べられる量を与えて下さるのです。そして、さらに、もう一度繰り返して与えてくださるのです。神様はそうやって、私たちを励ましておられるのです。私たちが自分の力だけならどんな人であっても、倒れます。でも主がともにいるなら励まし立ち上がらせてくださるのです。