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コラム 牧師の書斎から

2024年3月3日 澤村信蔵

こういうわけで、いつまでも残るのは信仰と希望と愛、これら三つです。その中で一番すぐれているのは愛です。(Ⅰコリント13章13節)

 昨日、坂本喜子姉が召されました。彼女の生涯は、本当に戦いの生涯でした。並木サイ先生を通して、白子教会時代に教会に導かれました。その後、ご主人の正司さんと出会い、結婚し、子どもを授かりました。でも、体の小さい喜子さんにとって、信正先生を出産することは、本当に戦いでした。小林智恵子先生始め多くの方々の祈りによって、無事出産をしました。その戦いを通して、お母さまがイエス様を信じました。その後、体の弱い妹の増子姉と一緒に過ごしておられました。増子姉は、7回の手術を体験し、本当に壮絶な生涯を送られました。そのそばに喜子姉はいつも寄り添っていました。そして、息子の信正先生が急死し、ほどなくして、増子姉も召され、頼る人が誰もいないところを通されました。それでも気丈にふるまっておられました。その後、ご自身もいろいろなことを忘れてしまうことなども通りました。それでも、唯一忘れなかったこと、それは、信仰でした。イエス様だけは忘れることなく、いつも主に感謝して生涯を歩まれました。神様のことを話す時、また聞く時だけは目が輝くのです。そして、いつまでも残る信仰を抱いて、神のもとへと召されていきました。私たちも、彼女の歩みを覚えつつ、私たちもこの地上の最後の一息まで、信仰の歩みを全うしていきましょう。