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コラム 牧師の書斎から

2020年4月5日 澤村信蔵

 「これらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を得るためです。世にあっては苦難があります。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝ちました。」(ヨハネ16章33節)
 今日から受難週です。今日は、エルサレムにイエス様が入城された日です。その日から一週間もたたないうちに起きたのが、弟子たちの洗足、最後の晩餐、ゲッセマネの園での祈り、裁判、十字架、葬りです。そして、来週、主の復活をお祝いするイースターを迎えます。でも、私たちは今まさに、あの時の弟子たちと同じような日々を過ごしています。イースターを礼拝堂でともにお祝いできだろうかと考えないといけない日が来るとは思ってもみませんでした。復活の喜びをお祝いする備えではなく、まさに、今まだ墓の中にあって主がよみがえっていないかのように、希望のない日々を過ごしています。でも、それこそ、サタンの狙いであり、最も恐ろしいことです。サタンは巧妙に私たちから希望を奪おうとします。また、巧妙に恐れで支配しようとします。でも、私たちの主は、既によみがえられたのです。冒頭のみ言葉は、復活された主が言われた言葉ではありません。今まさに十字架にかかり、墓に入ろうとして、苦難の真っただ中におられる主が言われた言葉です。しかし、この時に主のよみがえりの勝利は確定していたのです。とすれば、私たちも同じです。私たちの勝利も既に確定しているのです。この一週間も平安をもって、勇気をもって過ごしましょう。そして、主が許してくださるならば来週ともに主の復活をお祝いしましょう。