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コラム 牧師の書斎から

2020年6月7日 澤村信蔵

先週5日、北朝鮮拉致被害者横田めぐみさんのお父さんである横田滋さんが召されました。小泉政権時に5人の方が帰国され、それから日本政府も努力を重ねてきましたが、一向に問題は解決しませんでした。共に戦い続け、支えてこられた奥様の早紀江さんにとっては、どれほどの痛みかと思います。神様の慰めと励ましを祈りましょう。それとともに、一日も早い拉致被害者の帰国のために祈りましょう。
唯一の救いは、滋さんが2017年に主イエスを信じて永遠のいのちを得られたことです。それは、滋さんが救われたというだけに終わりません。めぐみさんとの再会の機会がまだ残されているということです。この地上での再会は叶いませんでしたが、天における再会の望みは今も確かにあります。めぐみさんが主イエスのことを信じているかは知りようもありませんが、それよりも確かな主の約束があります。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」(使徒16:31)早紀江さんの長年の祈りに神は応えてくださり、滋さんが救われたのです。
そして、この拉致被害者の家族のように、愛する者が突然いなくなるという痛みを一番ご存じなのは神ご自身です。私達の神は、心の痛み、寂しさを覚えながら、今日も、罪によって神から離れてしまった者が戻ってくるのをいまかいまかと待ち望んでいらっしゃいます。「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます。」(Ⅰテモテ2:4)再会することを何よりも望んでおられる神様が、再会させてくだると信じます。