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コラム 牧師の書斎から

2020年11月22日 澤村信蔵

「私がキリスト・イエスの愛の心をもって、どんなにあなたがたすべてを慕っているか、その証しをしてくださるのは神です。」(ピリピ1:8)
先週一週間、東京も全国的にも新規コロナ感染者が増えていきました。そのような中で、私たちはさらに注意深く、でも、大胆に礼拝をささげていきたいと願っています。コロナ禍がもたらすものは、病気の心配や、経済的な戦いとともに、交わりができないということです。交わりがなく、関心を持たれないことほど、つらく悲しいことはありません。『マザー・テレサのことば』の中に、こんな話が記されています。マザー・テレサがある町で、生きているか死んでいるかわからないような、誰からも相手にされていないひとりのお年寄りを訪ねた時のことです。部屋は、ひどい状態で、何より、ランブがホコリにまみれていました。「どうしてランプをつけないのか」と聞くと、「だれのためにつけるのですか?だれも訪ねてくる人はいません。」それで、「シスターが訪ねてきたら、ランプをつけてくださいますか」ときくと、了承してくれました。しばらくして、マザー・テレサに伝言がありました。「あなたがわたしの心にともしてくれた光は今も燃えている」と。また次も訪ねて来てくれるたということが、彼女にとって励ましとなったのです。私たちの周りにも同じように、寂しさを覚えておられる方がいます。コロナ禍の中、交わりからはみ出してしまった人がいます。私たちもキリスト・イエスの愛の心をもって、出ていきましょう。